内視鏡検査・胃カメラ・大腸内視鏡
当院においての消化器内科の検査は、なるべく患者様の苦痛を減らすように対応させていただいております。
患者様に検査について事前に把握していただくことは、患者様の不安を取り除くためにも大切なことです。
当院でこれから受診をお考えの患者様はもちろん、消化器内科の検査ってどんなものがあるの?と知りたい方のために当院で行う内視鏡検査に関して説明していきます。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)
- 月2回予約制で実施(主に火曜日)
いわゆる一般に言われる「胃カメラ」です。
食道・胃・十二指腸を調べます。口から管を挿入する経口タイプと、鼻から管を通す経鼻タイプがありますが、当院には両方ございます。
検査の流れ
内視鏡検査を安全に行うために、採血や血圧等を行い、全身状態や感染症の有無を確認いたします。
抗血栓薬を内服している方でも検査(観察)のみの場合にはお薬をやめる必要はございません。
そのほか、降圧薬の服用などに関しましてはご相談ください。通常は前日夕食後から検査終了後まで絶食となります。水などの水分摂取は構いません。
経口内視鏡
- 白い液体のジメチコン(消泡剤)を飲みます。これは胃を観察しやすくするためです。
- 喉の表面麻酔であるキシロカインをのどに溜めてゆっくりと飲み込みます。
- 必要に応じて、胃の運動を止めるための鎮痙剤を注射する場合もあります。
- 検査室に移動します。ベルトを緩めて検査台の上に左側を下にした状態で横向きに寝ます。
- マウスピースをくわえます。
- 内視鏡が口から挿入され検査開始です。
- 検査中に組織の一部を採取(生検)したりすることがあります。
- 検査中は肩・首・のどの力を抜いて、唾液は飲み込まずに口から外に出します。ゲップはなるべく我慢しましょう。
- 5〜10分程度で検査終了となります。
経鼻内視鏡
- 白い液体のジメチコン(消泡剤)を飲みます。これは胃を観察しやすくするためです。
- 鼻の通りを良くする薬(プリビナなど)を点鼻、噴霧します。
- 鼻の中をキシロカインにて麻酔します。
- 必要に応じて、胃の運動を止めるための鎮痙剤を注射する場合もあります。
- 検査室に移動します。ベルトを緩めて検査台の上に左側を下にした状態で横向きに寝ます。
- 内視鏡が鼻から挿入され検査開始です。とても細い管です。
- 検査中に組織の一部を採取(生検)したりすることがあります。
- 検査中は肩・首・のどの力を抜いて、ゲップはなるべく我慢しましょう。
- 5〜10分程度で検査終了となります。
- 検査終了後の1〜2時間は鼻を強くかまないでください。
下部消化管内視鏡(大腸内視鏡、大腸カメラ)
- 月1回予約制で実施(主に火曜日)
大腸を調べるための検査であり、肛門から管を挿入します。
大腸内視鏡検査では、大腸(結腸と直腸)と小腸の一部を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、これらの部位に発生したポリープやがん、炎症などを診断します。
組織の一部を採って、より詳しく調べることもあります(生検)。
検査の流れ
内視鏡検査を安全に行うために、採血や血圧等を行い、全身状態や感染症の有無を確認いたします。
抗血栓薬を内服している方でも検査(観察)のみの場合にはお薬をやめる必要はございません。
そのほか、降圧薬の服用などに関しましてはご相談ください。
検査を行うには、検査前日の夕食は軽くし、当日の朝食は絶食です。午後の検査の場合は昼食も絶食です。水などの水分摂取は多めに摂取してください。
当院で検査をされる患者様は予約の際に渡される説明書に従って準備をしていただきます。
- 下剤を自宅で服用していただきます。
- 排便状態が十分でない場合には、浣腸を追加するなどの処置をして、腸が完全に空になった状態で検査室に移動します。
- 検査台の上に左側を下にした状態で横向きに寝ます。膝を抱えるような体勢をとります。
- 内視鏡を肛門から挿入します。
- 大腸をくまなく検査します。この時に組織の一部を採取(生検)したりすることがあります。
- 30〜60分で検査は終了します。
内視鏡検査終了後の注意事項
- 飲食・飲水は指示を受けてから摂取してください。
(通常検査終了後1時間後より、経鼻内視鏡では30分から1時間後より) - 組織の一部を採取(生検)した患者様は当日の激しい運動は控えて、当日のお風呂も長風呂を避けてシャワー程度にしましょう。また刺激のある食べ物、飲酒、コーヒーなどは2〜3日は避けてください。
- 生検の検査結果は後日になりますので次回外来診察日を確認してください。
- 検査終了後、吐き気、腹痛、タール便(黒い便)が生じた場合には、すぐにご連絡ください。