肝臓の病気(肝炎・肝臓がんなど)
肝臓とは
肝臓とは、人間の体において、栄養素の生産やリサイクルの役割の中心を担っている臓器です。
その肝臓には、主な機能が3つあります。
- 人体に必要なたんぱくの合成・栄養の貯蔵。
- 人体に対して有害な物質の解毒・分解。
- 食物の消化に必要とされる胆汁の合成・分泌。
口から接種した食べ物は、食道、胃、腸を通って吸収されやすい形に変えられた後、肝臓へ送られます。
そして肝臓で体に必要なさまざまな成分に変換され、動脈を通って必要な場所に配られていきます。
例えば、食事で得た糖質は、肝臓の中でグリコーゲンとして蓄えられます。夜間には、エネルギー源として血中に放出されます。
また、体の中で要らなくなった老廃物は、今度は静脈を通って肝臓へ戻され、胆汁へ排泄されます。
これらの老廃物の一部は、再び吸収されて肝臓で再利用されます。
このように肝臓は栄養素の生産やリサイクルの役割を担っているのです。
肝臓は、人体の右側の肋骨の下あたりにあり、重さは体重の約50分の1を占めるほど大きい臓器です。
肝臓の病気の種類
肝臓の主な病気には、肝炎、肝硬変、肝臓がん等があります。
肝臓の病気が起こる主な原因としては、糖分や脂質の取り過ぎ、アルコールの過剰摂取、ウイルスの侵入などが挙げられます。
肝炎
肝炎とは、肝臓に炎症がおこり、発熱や黄疸、全身の倦怠感等の症状をきたす病気です。
日本では約8割の肝炎がウイルス性と言われています。
感染経路については、経口感染、血液感染、性行為感染等様々で、ウイルスの型(A型、B型、C型、E型)によって主なルートに違いがあります。
肝炎が重症化すると、肝硬変や肝臓がんといった深刻な症状になる場合があります。
早めの検査による治療で、治療することができますので、当院にご相談ください。
肝硬変
肝硬変とは、幹細胞が死滅・または減少することによって、肝臓が硬く変化し、機能が著しく減衰する病気です。
初期症状としては、食欲不振や、疲れやすくなった等があり、重篤化すると、黄疸の症状や腹水が溜まったり、吐血、意識障害に陥ることがあります。
血液検査やCTや超音波等の画像診断で検査することができます。
一度死滅して、硬く変化した細胞は元に戻らないため、早期で病気の進行を防ぐ必要があります。早めに当院にご相談ください。
肝臓の病気の検査・治療
当院で血液検査を受けていただけます。
CT検査などの高度な検査が必要と判断される場合には、近隣の専門医療機関をご紹介します。